Be fabulous.

私が留学中に出会った、 素敵なものたち、あたたかい人たち、を発信していきます。

When do you feel happy? ----Always happy.

 

マアヨンハッポン!!!(こんにちは!)

 

 

実はですね、日本でフェアトレードセレクトショップでアルバイトしていた時に知った、Sulciというフェアトレードのバッグのブランドさんの工房がフィリピンにあるということで、先日インタビューをさせてもらいに行ってきました。

 

※Sulci

「1本のカギ針でフィリピンの女性の未来を切り拓く」ということをコンセプトに

フィリピンの女性によって、フィリピンで採れるラフィア糸(ヤシの木の幹の繊維)を用いて作られるバッグブランド。持続可能なモノづくりを通じて、フィリピンの女性が自信と誇りを持ち、自立した生活の向上をサポートしています。

Sulci HP: https://www.sulci.co.jp/

 

 

 

 

 

工房は、私が住んでいるセブシティから、バスで南に2時間ほど走ったところのカルカルという地にあります。

 

 

 

私がそこで出会ったのは、まさに、きらきら笑顔で働く、素敵な女性たち!!

 

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そんな彼女たちの、生の声を抜粋して、ありのままに、今回は紹介していきます。

 

 

 

 

私「マアヨンブンタグ~、いきなり失礼ですが、みなさんはおいくつですか?」

  ☺「66歳よ~」「48歳よ~」

私「ええ!!!すごい!!!表情とか笑顔からすんごい元気が伝わってきます」

 ※(フィリピン人の平均寿命は69歳なので、66歳はこの国ではかなりご高齢)

  「野菜が大好きなの」

私「なるほど、フィリピンの人は野菜嫌いで全然食べないから、それが長生きの秘訣かもしれませんね~」

  「あとね、私たちが若く見えるのにはシークレットがあるのよ💗

私「えー!!なになに?」

  ☺「Always smileなこと!」

私「素敵!私もAlways Smileで精進します」

 

 

私「なぜ、Sulciでの仕事をしようと決めたのですか?」

  「家族を支えるためよ、他の職業より給料もいいしね!それに、トレーニングで新しいことを学ぶのはすごく楽しい」

  ☺「私にとってSulciでのこの仕事は、”WORK”じゃなくてFASHIONSulciは人生のファッションのようなもので、ただの仕事とは違う。Sulciでカバンを作ることが、人生のチャレンジであって、何度も挑戦できるから嬉しい。」

 

 

私「このバッグの編み方の、'クロシェ'ってどういう意味ですか?」

  ☺「クロシェっていうのはかぎ編みのことで、もともと家でよくやるものだったのよ。でも、それは単なる趣味って感じでお金にはなるようなものじゃなかった。」

  ☺「でも、Sulciのトレーニングのおかげで、もっと編み物のスキルを学ぶことができた。Sulciのバッグはラフィア糸っていう自然由来の糸を3本一緒に編みこんでるから、普通のクロシェより難しいけど、その分、繊細で、すごく丈夫なの。」

  ☺「コットンとかレーヨンで、いろんな衣類をクロシェで作ることができるんだけど、例えばコットンで作っても、たったの20ペソ(41円くらい)にしかならない。でも、Sulciのバッグはデザインにもよるけど平均で350ペソ(725)にもなる。」

 

私「仕事で大変なことはある?」

  「大変なのはやっぱりクオリティコントロール。日本人が消費者だから、クオリティは完璧であるべきなの。少しでも曲がっているところを見つけたら、その部分まで全部ほどいてやり直しする。そして、日本のビジネススタイルに合わせなきゃいけないけれど、ここで働いているのは日本人じゃなくてフィリピン人。そこのバランスをとるのが難しい。」

私「たしかに、本当に機械で作ったみたいにきれいにしっかり作られていて、

それでもって、作った人のぬくもりが感じられて、素敵なバッグたちですね!私も欲しい!」

 

私「どんな想いで仕事していますか?」

  ☺”For my family” ”Really love my job” ”Happy to work

 

 

私「Sulciは人生にどんな影響を与えましたか?」

  ☺"Very big change" 「家計を支えることができるようになったし、子供たちを学校に行かせることもできる。子供たちが学校をすべて卒業することが夢なの。家にいながらお金になる仕事をすることができるから、子供の世話と両立できる。収入でトライシクルを買って、さらに夫がそれで新しい収入を得ることができてるの。収入面で夫とお互いに依存しなくて済むから気持ちが楽なの。」

 

 

 

 

私「どんな時、幸せを感じますか?」これがすごい、最も多かった答えが、

  ☺”Always happy. If there is problem, i try to be happy.そして、工房に来て、みんなに会える時。新しいデザインを作ったり、新しい挑戦をするとき。

   

 

 

 

 

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インタビューで話を聞きながら、笑顔で働いている皆さんを見て、やっぱフェアトレードって、ちゃんと生産者の生活を自立的に向上させてたり、生産者の笑顔や自信につながっているんだなあと実感して嬉しくなりました。

 

 

 

 

そして、こんなに仕事を愛して、バッグづくりのスキルもどんどん向上して、家庭でも幸せに暮らせて、それが夢の実現につながる。

 

これって、これって、もしかして、

 

 

 

 

 

 

ワーク・ライフ・ハーモニー!!!!!!

 

 

※ワーク・ライフ・ハーモニー…

アマゾンのCEOベゾス氏が提唱する仕事への考え方。ワークライフバランスのように、仕事と生活を区別するのではなく、それらは互いに補い合って、重なり合って、調和するものだという考え方。

【参照記事 https://www.businessinsider.jp/post-167024

 

 

 

日本でもずっと「ワークライフバランス」が叫ばれているけど、この言葉って「なんかヘン」だなあとずっと思っていたんです。

なぜならワークとライフって、本来対立する概念ではないのに、その2つを分けて、対立概念・比較対象にするのはすごく違和感があるから。ハッピーライフのために仕事をするんじゃなくて、仕事でモチベーションをもって充実した時間を過ごせていれば、自然とライフも幸せになるんじゃないかと、そう思うんです。

 

そんなときに知ったワーク・ライフ・ハーモニーという考え方。そしてまさにそんな働き方・生き方ををするきらきらしたフィリピンの女性たち。彼女たちの、"Always happy"という言葉。それをささえるフェアトレード

 

 

日本の消費者と、フィリピンの生産者をつなぐSulci。日本で私がアルバイトしていたフェアトレードショップの先輩もSulciのバッグを愛用していると笑顔でその魅力を話してくださったことがあります。私も、実際にフィリピンで実物の商品を見て、ぬくもりのある色合いとか、デザインとか、そして生産者の皆さんの話を聞いてなおさら、すっかり魅了されてしまいました。白シャツ着て、デニム履いて、Sulciのバッグ持ったら完璧にかわいい!!!ってコーディネートを妄想してしまったくらい。

 

 

 

改めて、フェアトレードって素敵です。日本でフェアトレードって胡散臭いとか、チャリティーっぽいってイメージがあるという人がいたら、私は胸を張ってこう伝えたい。

 

 

ちゃんと生産者の自立や笑顔に繋がっていると。

みんな生き生きと働いていると。

 

 

もちろん、私が見たのはたった一つの小さな工房で、数あるフェアトレードのたった一部だけど、現場で働いている人たちと話して、同じ時間を過ごして、このことは間違いないなと思いました。

私自身も、まだフェアトレードに対して疑問もあるし、ほんまにこれでいいんかなって思うことは、常ありますが、それでも、誰かの笑顔に少しでも繋がってるんなら、それでいっかと、思ってしまいました。

 

こんなフェアトレードを、もっとすべての人にとって身近なものにしたい。

でも、これは感情だけでなんとかなるものではないとやっと実感してきたので、

勉強も、現場に飛び込むことも、できることから、こつこつと頑張ります。

 

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以上、最後までお読みいただきありがとうございました。